近鉄南大阪線で行くオススメスポット 橿原神宮前編

歴史深い地に相応しい駅舎、橿原神宮前駅

橿原神宮前駅は、吉野線、橿原線、南大阪線の3つの路線の始終着駅です。明日香や奈良の観光スポットの拠点、飛鳥地方の主要駅です。
大屋根が歴史の舞台に相応しい印象を抱かせてくれる中央口駅舎は、初代新歌舞伎座の設計で有名な建築家の村野藤吾さんの設計で、第1回近畿の駅百選にも選ばれています。
橿原神宮駅のトリビアをご紹介しましょう。
駅に皇族が利用されるという貴賓室が設けられています。
また、昭和45年に今の駅名に改称されるまでは、「橿原神宮駅」駅と駅名に「駅」が含まれていました。

広大なパワースポット、橿原神宮

初代天皇の神武天皇をお祀りする橿原神宮は、近鉄橿原神宮前駅中央口から徒歩約10分。16万坪の広大な宮域は、四季折々の美しい花木がかぐわしく、豊かな自然の風景を楽しませてくれます。
神武天皇が崩御された4月3日に執り行われる神武天皇祭は、古くから「神武さん」と親しまれ、古代衣装行列などの参道パレードもあるので、多くの参拝者でにぎわいます。
平成30年の春の神武祭は4月7日・8日(予定)に開催されます。

藤原京は美しい花の宮域

藤原宮跡は、藤原京の中心施設であった藤原宮があった所で、持統、文武、元明天皇の三代16年間の宮跡です。藤原宮は唐の長安を模して造られた日本初の本格的な宮跡です。
一辺1㎞の中に大極殿などの国の儀式や政治を司る施設や、天皇のお住まいである内裏なども設けられていました。宮殿建築で初めて屋根に瓦を葺くようになったのも藤原宮からです。
藤原宮跡では、菜の花やコスモス、ハスなどの花が絨毯のように一面に広がり色とりどりの光景を楽しむことができます。
また、大和三山の稜線が眺められ、朝陽や夕陽を背景とした風景は、ここを訪れる多くの人を魅了しています。

江戸時代の旧家の街並みが美しい今井町

江戸時代の街並みが残る橿原市の、重要伝統的建造物群保存地区に選定されている今井町。
域内の西にある今西家住宅は、代々町政を司った惣年寄役の家。重要文化財に指定されています。(近鉄八木西口駅から徒歩10分)
今井町ではこの他、金物商であった旧米谷家や酒造業を営んでいた河合家などの旧家のお屋敷を見学できます。

いにしえ人に思いをはせて大和三山をハイキング

香具山・畝傍山・耳成山の三つの山を総称して呼ばれる大和三山は、橿原市を代表する景勝地で、国の名勝に指定されています。
古くから和歌にも詠まれ、三山に囲まれた平野部に藤原宮が造営されていました。
近鉄橿原神宮前駅を起点に畝傍山、香具山、耳成山と三山に登って、大和八木駅を終点とするハイキングコースは、標高差約190m、約15㎞、所要時間約4・5時間です。
あをによし、奈良の往時の旅人になった気分で、薫る自然を感じながらの散策はいかがでしょう。

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