インナーテラスのある家
テラスは、敷地内の建物の1階にある屋根のない屋外空間を言います。一般的にウッドデッキやタイルなどを床にして、地面より一段高くなる造作がされています。
インナーテラスは、屋内に設けられたテラスのことです。リビングと床材を変えて、タイルやテラコッタ敷きにしたり、開口部を大きくとったりして、外と室内を結ぶ空間としてプライベートスペースでありながら、屋外のようなエアリーな開放感や使い方ができるのが魅力です。防犯面からも安心ですね。
インナーテラスの用途としては、リビングの延長、洗濯物の干場、鉢植えを置くグリーンスペース、お子さんの遊び場、ペットスペースとしてなど、室内にあって一線を画す空間として、使い方も広がります。
インナーテラスの使い方
リフォームや新築の際に参考にしていただけるインナーテラスの使い方を見てみましょう。
日当たりのいいリビングの一角に、インナーテラスを設けた場合。床をタイル敷きにして、お好きなグリーンの鉢植えを置いたり、ゲージで囲んでペットのスペースにしたり、趣味の空間としても素敵ですね。床がタイルやテラコッタ、ウッド敷きならば、お掃除も簡単そうです。
洗濯物を干す目的なら、昇降式や電動の物干しユニットを設置すれば、一層機能的です。
突然の雨を気にせずに干せて、外から見られないので防犯面も安心です。お部屋からの視線が気になるのなら、ブラインドやフェンスで目隠しをすれば隠せますね。
お子さんの遊び場には、リビングから一段下げて、庭とリビングの中間のような扱いにすれば、土埃もサッと掃き出せます。
浴室や洗面室に連続させてインナーテラスを設ければ、お風呂上りのほてった体の汗も抑えられるでしょう。ストレッチや軽い運動スペースとしても、外部からの視線を気にしなくていいので、のびのびとできます。
注意する点は、本来の目的に向かない場所に設けてしまって、あまり活用しなくなることです。お子さんの遊び場にと思っていたのに、キッチンから目が届かなくて、安心して遊ばせられないとか、物干しに使うはずが、日当たりや風通しが悪くて、洗濯物が乾かないとか、そういったことになると、無駄な空間になってしまって、もったいないですね。
インナーテラスを、どうゆう風に使いたいかをはっきりさせて、適切な場所に設けるようにしましょう。
また、バルコニーをインナーテラスにリフォームする場合などは、状況によって床面積に参入され建ペイ率などに関わる場合もあるので、施工する工務店などに確認しましょう。