フローリングの種類や特徴を知っておこう

床材の一つのフローリング

リフォームや新築の際に、床をどうするか考えますよね。床の種類には、畳やクッションフロア、さらに石・タイル、フローリングなどがあります。色調を考える前に、まず床材をどうするか、決めなくてはいけません。今回は、床材のフローリングについて、その種類と特徴を見てみましょう。
それぞれの特徴を知って、フローリング選びの参考にしてください。

種類:無垢材と合板の上に木を張り合わせたものやシートなど多彩なフローリング

フローリングには、無垢材と複合フローリングがあります。
複合フローリングは、挽板(ひきいた)フローリング、突板(つきいた)フローリング、シートフローリングにわけられます。よって、フローリング材は無垢のフローリングとあわせて、大きく4つに分類されると言えるでしょう。

無垢のフローリングは、オーク、ウォールナット、パイン(主に欧州赤松)、ヒノキ、スギ、キリなどの天然木を100%使用したフローリングです。
複合フローリングは、合板などのベースに化粧材を張り合わせた床材で、2ミリほどの厚みの板を表面に張り合わせた挽板フローリング、0.3ミリ~1ミリぐらいの薄いスライスを張った突板フローリング、さらに木目模様の樹脂などを張ったシートフローリングなどがあります。
一般的に安価なものから順に、シートフローリング、化粧材の薄い突板フローリング、厚みのある挽板フローリング、無垢板フローリングになります。しかし、突板や挽板のフローリングでも、機能的な加工が施されていればその分高くなりますし、無垢板でも、入手しやすい木だと安価だったり、同じ種類の天然木でも節の多い少ないでも価格は違ってくるので、一概に天然木だから高価、突き板だから手頃とは言えません。

特徴:経年の変化が魅力の無垢。安定感がある複合フローリング

無垢のフローリングは、木の持つ温もりの感じられる風合いが大きな特徴です。挽板フローリングも同様に、自然木のような質感が楽しめるでしょう。反して経年の変化や傷の耐性では、無垢のフローリングは、年数とともに色が変化して、外気の影響で伸縮し、傷もつきやすいです。こうした経年の変化が無垢のフローリングの魅力とも言われています。当然、床暖房には不向きです。
挽板や突板のフローリングは、合板の上に木を張っているので、無垢ほど伸縮はなく比較的安定しているので、床暖房にも適しているといえるでしょう。傷がつきにくい加工を施したものもあります。
シートは、見た目には自然な木目に見えても、自然木のような感触はありませんが、水拭きのお掃除が簡単であったりします。