宅地と分譲地の違いは?

宅地と分譲地。どちらも家が建てられる土地です

不動産の広告を見ていると、分譲地と宅地という言葉が出てきます。同じ土地についての言葉だと思うのですが、どんな違いを表現しているのでしょうか。
これから家を建てようと思われている方、これから購入を考えておられる方にも気になるポイントを比較してみましょう。
売り土地は、山林なども含まれるいろいろな用途に使われる土地を指しています。その中の宅地は、登記上の地目の一つで、「建物の敷地、およびその維持もしくは効用を果たすために必要な土地」と定義されていて、家が建てられる土地のことです。宅地には、更地にした状態のものと、古屋付きといった表記で売られる建物が残った状態のものもあります。

分譲地は、家を建てることを前提とした土地で、造成地を不動産会社や工務店が、数区画の小規模から、30区画以上の大規模までを、1度から数回に分けて売り出します。

分譲地のいいところは

分譲地を選ぶメリットは、土地にかかる費用がある程度把握できることです。分譲するときに区分けがなされているので、土地の境界線がはっきりとしています。
さらに、ある程度まとまった規模で開発されるために、コストが抑えられること。
地盤改良や水道・ガスなどのインフラが整っていて、その諸経費が不要なことでしょう。
大規模分譲地になると、面でとらえた開発がされて、歩道や街路樹を設け、道路や公園などを整備。外構など街並みに統一感をデザインするなど、街づくりも魅力になります。

分譲地のここに注意

分譲地の注意点としては、「建築条件付き」と表記されている場合、家を建てるメーカーや工務店、建てる期限などが決まっています。家を建てる建築会社によっては、基本となる間取りや、採用できる設備メーカーが決まっていたりします。プランの希望やこの設備を採用したいと思われている方は、土地だけで結論を出すのではなく、事前に家づくりの際の制約までよく聞いて考えておく必要がありますね。
また、大規模分譲地で予定されているスーパーなどの諸施設が、計画だけで頓挫する場合も考えられます。分譲地の将来の展望も考慮して、検討する必要がありそうです。

宅地のいい点、気を付ける点は

宅地の場合のいい点は、停止条件なしの場合が多く、その際は好きな建設会社で建てられて、間取りの自由度も高いです。
既存の住宅地の場合は、近隣住民の方に、住み心地なども聞けますね。
1区画だけ持ち主が売りに出したりするので、駅の近くや成熟した住宅地に位置するなど、便利な所や、あこがれの住宅地にあったりします。

注意点は、土地によっては電気・ガス・水道などのインフラを敷地内に引き込む必要がある場合や、造成の必要がある場合も考えられ、それらの費用も掛かってきます。境界がはっきり決まっていないこともあります。
住んでいた方が売主の場合には、仲介会社に土地代以外に仲介手数料が必要です。
分譲地、宅地のそれぞれの特徴を理解して、希望の家づくりを進めましょう。