物置を設ける場合の注意
物置は、屋外に設けられる日常の生活用品を収納保管しておく場所のことをいいます。基本、建築確認申請が必要ですが、手続きを省略してもよいとされる例外があります。床面積10㎡以下で、防火地域や準防火地域でない場合などがそれに当たります。さらに、外壁後退距離といった規制もあります。プレハブの物置を設置する場合でも、設置前に工務店や地元の市町村に法令違反がないか確認するようにしましょう。さらに、「物置を設置されて風通しが悪くなった」とトラブルにならないように、お隣への配慮も必要ですね。
転倒防止など設置に配慮を
市販されている物置の大きさは、幅90㎝×奥行45㎝×高さ90㎝くらいのものから、豊富にあります。
物置の場所は、日当たりや湿気の影響、景観にも配慮して決めましょう。大は小を兼ねる的な考えで、やみくもに大きなものを設置すると、庭のスペースを余計に占領されますし、何でも収納してしまって、収拾がつかないようになっては、問題です。当然、大きさによって、物置の値段も変わってきます。
設置には、基礎が必要です。転倒防止や風に飛ばされないように固定し、浸水や湿気から守るために、コンクリートブロックを使うなど、床底を地面から上げることも必要です。扉の開閉や耐久性を考慮して、水平に設置することも求められます。こうした設置工事は物置の販売会社で請け負ってくれる場合があります。
あれば便利な物置
では、物置は必要なのでしょうか?
物置に収納されているものをピックアップしてみると、まず庭の手入れの道具が挙げられますね。芝刈り機やスコップ、鉢やグリーンカーテン用の蔓を支える棒やネットなど洗車や外壁の手入れに必要な道具類、冬のストーブ用の灯油、キャンプ用のテントやバーベキューセット、サーフボードといったアウトドア用品、さらにベビーカーや自転車など。家族の思い出の品々や、ラッキョなどの保存瓶、普段使わない食器やストック品などの収納にも便利ですね。
家の中に置いておくには、かさばるし、汚れるし、臭いも気になるものなどを収納しておけます。
物置に収納をゆだねることになると、土間や玄関収納、キッチンやファミリークロゼットもゆったりと活用できますね。土ぼこりが減って、お掃除も楽になりそうです。庭先に積んであった次シーズンの鉢などもきれいに片づけられて、庭も整理できます。
必要なものだけれども、家の中に置いておくにはスペースがなく、敷地に余裕があれば、物置を有効に活用できそうです。