寒い冬に 入浴剤の効果って?

入浴効果をアップさせる入浴剤

寒い冬、「早く温かいお風呂に入って、ぬくもりたい」ですね。今日も一日疲れたと感じた日に、お湯に包まれて「ホッ」として、体も気持ちも緩んでいく心地よさを覚えるでしょう。お風呂に入ると温かさや水圧で、血行が良くなり新陳代謝も活発になって、疲れがとれたり、リラックスした気分が味わえたりします。
温泉がわが家にあればうれしいのですが、それは無理でしょうね。
そこで、お風呂の効果を気軽に高めてくれる入浴剤の登場です。
色・香りを楽しむもの、温泉成分を入れたものなど、バリエーション豊富にあります。
好きな色や香りがあれば、お風呂に入ったときに一層、癒される感じがするでしょう。リラックスできれば、気持ちも落ち着いて、今日の疲れも忘れられそう。血行が良くなれば、疲労物質や老廃物が除かれていくでしょうし、ベッドに入ったときにも足元までポカポカが持続して暖かさが感じられたら、いい睡眠がとれそうですね。

顆粒や錠剤、液体などさまざま。特長も多彩で楽しみ

入浴剤は、大きく分けて6つに分類されます。
無機塩類系は、粉末・顆粒状のものが多く、主な成分は炭酸ナトリウムや硫酸ナトリウムといった塩類。特長は、ポカポカ感で、冷えが気になるときにおすすめです。
炭酸ガス系は錠剤が多く、炭酸ガスのシュワシュワとした泡が血管を広げて、新陳代謝を促進させるといわれているので、疲労回復や筋肉痛を改善したいときに。
薬用植物系は、粉末にしたものが多く、さまざまな生薬を使用し、その香りでリラックス効果を期待するものです。肩こりや腰痛に血行促進のある生薬が配合されたものなど、入浴剤の特長を見て選ぶようにします。
清涼系は、多くが粉末や錠剤で、メントールの冷感やさっぱり感が味わえるので、汗でべたつく夏の入浴に適しているといえるでしょう。
次にスキンケア系は液体、錠剤、粉末と種類も豊富。保湿成分を含んでいるので、入浴後はお肌もしっとりとした感触に。お肌のカサカサや乾燥が気になる季節に、うれしいですね。
最後に、酵素系は皮膚をやさしく洗浄する目的で、以上の入浴剤に混ぜて配合されている場合があります。

香りや発泡を楽しむには入浴直前に入れる

入浴剤を使う際に気を付ける点を挙げてみましょう。
まず、使用するタイミングですが、香りを楽しみたいときは、入浴時に入れたほうが立ち上がる香りにリラックスできるでしょう。炭酸系も発泡しているのを目でも楽しめるので、入浴時に投入するのがおすすめです。
濁るタイプは、浴槽の底や段差が見えなくなるので、すべったりしないように注意しましょう。入浴剤によっては、すべりやすくなるものもあるので、気を付けてください。
また、浴槽や風呂釜への影響も気になりますね。
使用した後は、浴槽をよく水洗いすることは基本として、発泡中は追い炊き運転などをしないこと、酸化チタンを含む濁る入浴剤は木製の浴槽の場合、濁り部分が付着して取りにくくなる場合があるので、使用を避けたほうがよいようです。
そのほか、入浴剤の使用上の注意を確認してから使うようにしましょう。
参考:日本浴用剤工業会HP