失敗しない屋根裏収納のつくり方

屋根裏収納で、狭くても広く暮らす

屋根裏収納は、文字通り天井と屋根の間に設ける収納スペースのことです。
床面積を大きくできない場合など、屋根裏収納を活用して収納すれば、お部屋を広く使えますね。
しかし、とりあえず屋根裏収納を付けておこうでは、費用だけかけて結局使わずじまいということにもなりかねません。
必要かどうか、何を収納したいのか、使い勝手はよいかなど、考えてから設けるようにしましょう。

利用しやすさを考えて

屋根裏収納へ上がるには階段が必要ですが、収納式ハシゴ、移動式ハシゴ、固定階段が考えられます。
収納式ハシゴは、普段は天井に折りたたんでおいて、必要な時にスライドさせて降ろしてハシゴとして利用するもので、場所をとりません。しかし、両手で荷物が持てないので、重いものを運ぶのは危ないです。
移動式ハシゴは壁などに立てておいて、昇るときに屋根裏収納部分にかけます。こちらも片手でからだをささえなくてはならないので、運び込むものは制限されるでしょう。
安定感のある固定階段は、両手が使えるので持ち運びがしやすいのですが、階段スペースが必要な分、床面積がとられてしまいます。

暑さ対策は十分に

屋根裏収納を確保するときに、気を付けるポイントを考えてみましょう。
作る際には、天井高は1.4m以下、直下の階の1/2までの床面積に抑えないと、居室扱いになって、固定資産税の課税対象になります。
次に考えられることは、暑さと湿度対策です。温度変化による湿気で、収納物のカビの発生も考えられます。屋根からの熱気と天井からの熱が上がってきます。断熱材を施し、換気用の小窓や換気扇を付けるなどの処置が必要です。
物を運んだり探したりするのに、灯りを設けないといけませんね。
収納するときには、その物の利用頻度を考えて、使わないものから奥にしまっていきましょう。何でも屋根裏収納に入れてしまって、何を置いているか忘れたのでは、溜めていくばかりです。収納する前に必要かどうかを考えて、不要なものは捨てるという選択を忘れないように。