住みやすい周辺環境のポイント

マイホームを検討する際に、まず考えたい住環境。設備や間取りは後から自分たちでリフォームできますが、環境を変えることは容易にできません。
まして、お子さんの誕生や新入学・新学期を機にマイホームを考えておられるファミリーにとっては、お子さんの思い出として深く刻まれるわが家だけに、環境面も慎重に考えない訳にはいきませんよね。
マイホームの住環境選びのポイントとなる、「ご家族それぞれにとっての住みやすい周辺環境、子育てしやすい周辺環境」を一緒に考えてみましょう。

駅やスーパー、生活諸施設への足回り

毎日の通勤の所要時間や駅までの足まわりは快適か、スーパーやコンビニなどの買い物施設、医院や銀行のATMなど生活諸施設への利便性を見てみましょう。

最寄りの駅までバスを利用する場合は、本数や平日の朝の道路の込み具合も気になります。通勤は決まった時間に出勤するので、利用するバス便も決まってくるでしょうから、運行本数とあわせて渋滞せずにスムーズに目的地まで行けるかも重要でしょう。
電車は急行や準急の停車駅か、始発便はあるのかといった点はポイントが高そうです。
買物施設は、毎日のことなので、身近にある方が快適ですよね。さらに外出からの帰り道沿いにあると、遠回りせずに買い物が済ませられるので時間が有効に使えます。
コンビニは買い物だけでなく、チケットの購入やATM、宅配便の発送、公共料金の支払いなどコンシェルジュのような働きをしてくれるので、近くにあると便利な施設といえます。

朝・昼・夜、平日や休日などで変化する周辺環境

住環境はどうでしょう。騒音や振動、臭いの有無や道路の整備、夜間や休日の雰囲気なども、チェックしたいですね。

家の周囲の音は昼間は気にならなくても、夜間にはうるさく感じたりします。
夜にトラックなどの大型車の交通量が増えたりしないか、駅や買い物施設までの道や夜道の安全性はどうか、歩道はあるか、さらに休日には大型ショッピング施設へ向かうための交通量が増えて渋滞したり、抜け道になったりしていないかなど、昼夜や平日・休日と時間を分けて確認することが望ましいでしょう。すでにお住まいの方に、聞いてみて参考にするのもいいですね。
また、自然災害に対するリスクをハザードマップでチェックしておきましょう。

わが家の場合の子育てしやすい住環境

子育てしやすい環境であることも、大切な要素ですね。

入園できる保育所はあるのか、幼稚園、小・中学校への距離や安全に通学できるのかなど教育施設のほか、日向ぼっこを兼ねてお散歩したり、遊ばせたりできる公園、図書館や子育て支援サービスが実施される公民館や公共施設などもあると嬉しいでしょう。
お子さんが塾や習い事・スポーツ教室などへ通われる場合もありますね。お子さんだけでなく、送迎などにかかる保護者の時間的な負担も考慮する必要があるかもしれません。
一方、老後の暮らしも念頭に入れておきたいと考えられる方には、マイカーを手放しても外出に不便はないか、ネットで買い物ができる時代ですが、それでも必要な物がサッと買いに出かけられたら便利ですし、内・歯科などのクリニックも身近にあると安心です。家にこもりっきりになったりしないように、散歩できる遊歩道や公園があれば気分転換ができます。

住みやすい周辺環境のポイントをピックアップしてみましたが、望むすべてが満点で整う住環境に出合うことは、至難の業といえそうです。まずご家族で話し合って優先順位を立てて、妥協点を見つけて考えるようにしましょう。