家の中の除菌

除菌、抗菌の違いは

インフルエンザや食中毒、新型コロナウイルスと様々な感染症の菌やウイルスに日々さらされている私たち。除菌や抗菌対策としての色々な製品を目にします。それぞれの言葉の違いを確認しましょう。
抗菌は、菌が増殖するのを抑える働き。キッチンの抗菌スポンジなど、日用品や雑貨などに抗菌仕様とか抗菌対応という製品があります。
除菌は、菌やウイルスを減少させることで、除菌スプレーや除菌ウェットティッシュなどは、おなじみですね。
消毒は、菌やウイルスを無毒化すること(医薬品・医薬部外品)をいい、滅菌・殺菌・消毒という言葉は、法律※の対象となる医療機器や医薬部外品などの製品にしか使えません。

※「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」

家のなかに菌を持ち込まないためにまずは手洗い

では、家のなかでの除菌のポイントを確認してみましょう。
手から菌が身体に侵入する可能性が高いのでまず手を、そして手に触れるものを清潔にすることが大事ですね。
新型コロナウイルスへの対策として、厚生労働省は丁寧な手洗いを提案しています。
石鹸やハンドソープで10秒もみ洗い後、流水で15秒すすぐと、残存ウイルスは手洗い無しの場合より約0.001%に、さらに同じ手洗いを2回繰り返すと約0.0001%まで除去できるそうです。

また、家の中でよく触るものの除菌はどうすればよいのでしょうか。消毒に、80℃の熱水に10分間さらすことや、塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)の濃度を0.05%に薄めた液で拭くことも有効と言っています。※

※参考:「新型コロナウイルス対策 身のまわりを清潔にしましょう。」(厚生労働省啓発資料)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00094.html#mask

手で触るもの。スイッチやドアノブなども忘れずに

まず、家の中にウイルスを持ち込まないためにも、帰宅後すぐに、食事をするときや外にあるものを触ったときなどには、手洗いが大切ですね。
その上で、家の中のものを清潔に保つ方法を考えてみましょう。
食器や布巾などは、先の熱水でさらす方法が使えます。
食卓やイスは、食事をする際に手で触るので、注意が必要です。
家の中でよく触れるドアノブやスイッチは、先の塩素系漂白剤を薄めた液で絞った布や、除菌ウェットシートで対応できます。なお、金属は消毒液で腐食するので、消毒をしたあとに水拭きをしてさらに、から拭きをします。
冷蔵庫や電子レンジも、開閉の際に家族が頻繁に触るところですね。汚れだけでなく、除菌のためのお掃除を。
スイッチやリモコンなどもしっかりと除菌しておきましょう。
手を洗う洗面台の水栓ノズルやボウルも、手を洗った際にきれいにしておきます。

トイレの洗浄は、飛散を防ぐ意味で、便器の蓋を閉めてからと言われています。アルコールやアルコールシートによるこまめなトイレ掃除を心がけて、お掃除の後は、丁寧な手洗いを。
(除菌をする際には、色落ちシミ、腐食、劣化などの原因となる可能性がありますので、それぞれの除菌剤、家具・電化製品・家庭用品の取り扱い説明書に従ってください)

お掃除の際の要領として、一定方向に拭き取るようにします。ウェットシートなど、拭き取った面が手に触れないように気をつけましょう。
ホコリにウイルスが付着するので、普段のお掃除もこまめにしておきたいですね。