家族みんなで家事シェア

家事は分担するものへ

社会情勢の変化等によって、家事は「手伝う」ものから「家族で協同」するものになってきました。共働きや在宅勤務の方が増えて、一層、分担する方が合理的になったともいえそうです。
では、どのように家事をシェアしたらよいのでしょうか?
誰が何をするのか?何をどれだけ受け持つのか?などシェアするプロセスを考えてみました。
まず、シェアする家事の内容を書き出してみて、それらの担当をご家族で決めてみてはいかがでしょうか。

家事の見える化で深まる認識

ご家族それぞれによって、家事の内容も幅も違ってくるでしょう。ご家庭でランダムに書き出してから、整理してみてください。
料理(メニューを考える、買い物をする、作る、後片づけ・洗い物)
洗濯(洗濯物を集めて分類する、干す、たたむ・アイロンがけ・収納)
掃除(部屋の掃除・掃除機・拭き掃除、お風呂掃除、トイレ掃除)
ゴミ出し(収集日に集めて決められた形で回収場所に出す)
ざっと書き出してみましたが、育児真っただ中のご夫妻、年代やライフスタイル、家族構成などによって、家事の内容は変わりますし、さらに詳細にみれば保育園や塾への送迎、お弁当作り、衣類や寝具などの季節の衣替えなどあげればきりがないくらいに細分化されます。
分担の決め方ですが、ポイントは得意不得意、担当しやすい時間、こだわりのあるなしなどをポイントにされてみてはいかがでしょう。
例えば定時に帰宅できる人が夕食担当、トイレやお風呂掃除は朝や帰宅後に子供たちがするといったように、書き出した項目をそれぞれ自分で担当できるか意見を出しあってみましょう。

家事の回数や時間を減らす工夫も

家事のシェアをご家族で話し合っているうちに、自分事としてとらえられたら、もっと簡単に、時間をかけずにできないかと思われてくるかもしれません。
部屋のお掃除を簡単に進めるために各自が元あった場所に片づけをして床にモノを置かない、トイレは使った人がその都度トイレシートで拭いたり、お風呂上りに浴室内をシャワーで流して置いたり、水滴を拭き取っておくなどすると、家事の回数や時間を減らせるかもしれません。
ネットスーパーや食材の宅配、家事代行サービスなども、忙しい方の味方です。
さらに、ロボット掃除機や洗濯から乾燥までできる全自動洗濯機、食器洗い乾燥機など便利家電を活用することでも、随分と時短ができそうですね。
最後に、決めた分担に縛られ過ぎないように。時間ができた場合は担当以外でも変わって行う場合や、反対に残業やお子さんの発熱等、予期せぬ出来事が発生してヘルプが必要になるかもしれません。相互に思いやりを持って、助け合っていきたいですね。