「ミニマルライフ」って何?
コロナ禍で自宅にいる時間が長くなり、「この機会に断捨離しました」という声がよく聞かれました。
あわせてミニマリズムとか、ミニマリストといった言葉も耳にします。
もったいないと保管していた要らなくなったモノを処分する断捨離の行動にとどまらず、さらに必要とする最低限のモノ、本当に必要なモノだけでシンプルに豊かに暮らす主義・人(ミニマリズム・ミニマリスト)をさし、暮らしの質は最大限にする上で、モノは最小限にするというそんなライフスタイルがミニマルライフと言われています。
大量生産・大量消費の時代に、自分にとって本当に大事なモノ、質の良いモノを見極めて生活することや、そういった生活スタイルに美意識を感じることに重きをおいて、結果、モノに振りまわされて消費していた時間やエネルギーを有効に使って、豊かに過ごすことができると考えられています。
ミニマルライフの仕方
ミニマルライフを初心者が実践するための方法を考えてみましょう。
旅行先で買った思い出の品。その時はワクワクとしたけれど、今、ホコリをかぶっていませんか?
食器や洋服をたくさん持っていても結局、使いやすくて着やすい同じものをローテーションしていませんか?
まず、今ある不要なものを処分することが第一歩。
自分にとって必要なモノかどうか悩んだ時は、ボックスにまとめておいて、3カ月間取り出さずに入れたままだったモノは、廃棄するようにします。
洋服は、お気に入りの服を残して処分し、購入する際にはできるだけ着回しのできるシンプルなものを選びます。
次に、収納する場所があるとそこにしまってしまい、モノを増やしてしまうので、収納家具を増やさないようにします。
収納場所がいっぱいならば、何かを捨てるなどして、収納スペースに空きができるまであらたに増やさないようにします。
また、床やテーブルの上にモノを置かないことです。
そうすると、お掃除する際にもスムーズ。掃除機をかけながら床のモノを動かすこともなくなり、快適になります。ロボット掃除機も、ぶつからずに稼働できて早く終了してくれそうですね。
本は図書館を利用したり、デジタルを活用したりして増やさないように心がけて、不要なものは思い切って処分しましょう。
必要なモノを見極めて大切にして暮らす
ミニマルライフを実践すると、いいところはどんなことでしょうか。
家の中に無駄なモノが少ないので、すっきりしていて、お掃除が簡単で綺麗を維持できます。
必要なモノだけを購入するので、買い物の量・時間が減ります。
探し物をする時間や、あれこれ選択したり悩んだりする時間が減ります。
浮いた費用や時間を、自分のために、いいものを選んで暮らしの質を上げるために使うことができます。
広い空間が不要になって、居住空間に変化ができるかもしれません。家賃の安いところに引越しができたり、3LDKがマストと思っていたけれど、2LDKでもゆったりと感じられるようになったりと、意識に変化が生まれてくるかもしれません。
身の回りのモノすべてを無くすのでは、本末転倒です。自分にとって本当に必要とするものは、長く大切にしましょう。気持ちを和ませてくれるグリーンや趣味の品々など必要なモノを見極めて豊かに暮らすことが大切です。