秋冬からはじめるベランダ菜園

初心者こそはじめよう、秋冬のベランダ菜園

夏野菜が終わって、これからは菜園のシーズンオフと思っていませんか。
せっかく、ベランダや食卓を彩ってくれたプランターがあるのに、殺風景な状態ではさみしいと思われている方も多いのではないでしょうか。
一方、毎年、ベランダ菜園を始めたいと思いながら、「難しそう」とか「時間がなくて世話ができない」と踏み出せていない方にも、おすすめしたい秋冬からのベランダ菜園。
実は、秋冬からのベランダ菜園は、初心者にこそチャレンジしやすいのです。
夏は、野菜もすくすく育って、収穫も楽しみですが、冬の菜園の場合、水やりの回数も減らせて、害虫や雑草も少ないなど、初心者にも育てやすいのだそうです。

菜園の準備をしよう

冬野菜は、夏野菜よりも寒さに強いですが、夏程ではないものの植物なので、日光に浴びることは必要です。そのためできれば南か東方向の午前中に日差しが届く場所が望ましいのですが、午後に日差しが届く西向きでも成長はゆっくりですが、野菜を育てることはかないます。

秋冬からはじめてベランダ菜園にチャレンジされる場合、準備するものは、まず土や肥料、プランター、スコップ、ジョウロ。土や肥料はホームセンターや園芸店で、野菜にあわせたものを選びます。
プランターは、はじめる野菜にふさわしいものをチョイス。鉢植えやプラスチックのプランター、素焼きのテラコッタなど種類は豊富です。野菜を植える場合は、根野菜や根を深く張る葉物野菜のために、底の深いプランターを選ぶのがポイントです。
ジョウロは、注ぎ口が太いと土が跳ねたり、えぐれたりして種が流れてしまうかもしれないので、注意しましょう。

収穫して冬の食卓を彩る楽しみも

冬になると甘みを増す大根。初めての野菜づくりにミニ大根がおすすめです。根野菜なので、鉢は深い物を選びましょう。1.5リットルのペットボトルを代用されているのも見たことがあります。
ホウレンソウは、寒さに強い野菜で、甘みも増しておいしいといわれています。パスタやグラタン、オムレツなど料理に彩りを添えるのに、ベランダで収穫ができれば便利ですね。
なべ物やお浸しにも使えて、ビタミンCも豊富な小松菜は、種まきが11月中頃まで可能。虫が付きやすい小松菜ですが、一方寒さに強いので、害虫の少ない秋から冬にかけて育てれば、手がかからなくてうれしいですね。種をまいてから45日くらいで収穫できるのも、成長が待ち遠しい初心者に向いています。
鍋の定番の白菜も、ミニ白菜ならベランダでも育てられそうです。
冬の煮込み料理や料理のあしらいに活躍するハーブは、冬の乾燥や寒さに強いものが多彩にあります。ミントやイタリアンパセリ、タイムやオレガノなどを寄せ植えにして、緑を楽しみながら、少しずつ摘んでいただきましょう。
お子さんと一緒になってベランダ菜園に挑戦すれば、採取して食べるのも楽しみなイベントになります。冬の食卓の賑わいを、演出してみましょう。