快適なワークスペースのつくり方

自宅での仕事、快適ですか?

情報通信の発達で、会社に居なくても、デスクワークができるようになってきました。
テレワークを推奨する企業も増えて、オフィス以外の場所で仕事をする機会が増えています。
フリーランスやこれから起業するという方なら、コワーキングスペース、レンタルオフィスやシェアオフィスなどを活用するのも初期投資を軽減できて魅力ですが、会社に行けば仕事スペースがある方がわざわざ賃料を負担してまで、ワークスペースを確保するほどでもないと思われているかもしれません。

カフェで仕事をしていた方も自宅にワークスペースが確保できれば、便利ですね。
まず、経費が抑えられます。仕事の合間に、洗濯物を取り込んだり、お子さんの送迎をしたりするのもロス時間が少なくてスムーズ。同僚など周囲の目を気にせずに仕事ができ、話しかけられて邪魔をされることもなく仕事に集中できます。自分のスケジュールで時間配分が可能です。
いろいろとメリットが考えられる自宅での仕事ですが、どんなところに注意して、ワークスペースを確保すればよいのでしょうか。

ワークスペースはどこに設ければいいですか?

「ワークスペースを確保するときにまずポイントとしたいのが、お子さんを見守りたい、一人で集中したいなどといった、家族との距離感です。
仕事の合間の短時間に家事を済ませたいなら、キッチンの近くにワークスペースを設けると、スムーズですね。例えば、家事コーナーのようなダイニングの一角であったり、パントリーの内部であったりすると、煮焚き物をしながらお仕事ができます。お子さんが寝静まってから、お仕事をするなら、リビングの一角もいいですね。
宿題をするお子さんと机を並べて、ワークスペースを設けると、お子さんも机に向かう習慣が付きそうです。

集中力が必要で、静かな環境で仕事をしなければならないとなると、昼間は出入りの少ない寝室はいかがでしょうか。ただし、時間を気にせずに落ち着いた夜にも仕事に取り組みたい場合には、家族の就寝時間に影響するので、この場合には寝室は不向き。普段、納戸として使っている狭い部屋や、ウォークインクロゼット内を活用するのもありですね。

個室が確保できない場合には、収納家具などでレイアウトを工夫して、ワークスペースを上手に確保しましょう。階段下などのデッドスペースはありませんか。
収納家具の上に板を置けばデスクになります。デスクとチェアを置けば、少なくとも半畳ほどのスペースが必要ですが、スタンディングデスクなどで、立って作業をすれば、机のスペースだけで大丈夫。立ったり座ったりの動きも不要で、合間に家事をする際にも俊敏に動けます。

季節のいい頃に、バルコニーやテラス、デッキなどに机を持ち出してみるのも、気分が一新されて、いいアイデアが浮かぶかもしれません。

設置する場合の注意点は?

ワークスペースを確保する際に注意することは、まず電源、コンセントです。パソコンやデスクライト、携帯電話などコンセントが必要になります。普段から家電製品でコンセントを使っていると、空いたコンセントが無かったりしますね。パソコンを使用するたびに、家電のコンセントを抜き差ししないといけないようだと不便です。

ウェブ会議などに参加する方は、カメラに映る背景や、生活音、家族の行動にも注意しなければなりません。窓際や壁際に机を置くと、カメラに部屋の内部が移るので、壁を背にして机を配置すると、カメラに映りこむ範囲が限られます。
一方、集中したい時は壁に面している方が、気が散らなくてよいでしょう。窓際に置くと、外の気配に気分転換でき、自然光で手元が明るくなります。

リモートワークなど働き方に変化が求められていて、わが家のワークスペースが今後も必要になってくるかもしれません。一時のこととするのではなく、常設のわが家のワークスペースを考えてみてもいいかもしれませんね。