お部屋別のカーテンの選び方

多彩な機能を持つカーテン。部屋に求める機能は?

新居を決めたら、まずカーテンをどうしようかと悩みますね。引っ越し前に直射日光に照らされた部屋や、外から丸見えの状況を目の当たりにすると、カーテンが必要だと実感します。
カーテンには、部屋に届く光の量を調整したり、紫外線をカットしたり、調温・調湿機能、省エネ効果、防音効果、視線を遮って防犯面やプライバシー確保、そしてインテリアとしてなど多彩な機能があります。
また、場所によっては、防炎カーテンの設置が決められている場合があります。
これらを考慮して、お部屋のカーテンに必要な機能を選びましょう。

レールやフック、上飾りなどでカーテンの表情が変化

時には、一面を覆うなど、部屋に占める面積の割合が大きいカーテン。カーテンの素材や色柄だけでなく、各部の意匠もカーテンの印象を決める大切な要素。カーテン選びのポイントです。カーテンの各部を見ていきましょう。
まずカーテンレールには、機能性と装飾性と呼ばれるものがあります。機能性のカーテンレールは、分譲マンションなどにあらかじめつけられている場合が多い、機能重視のレールが目立たないタイプ。一方、装飾性のものは、ポール状で両端にリーフやボールのリングライナーなどが付いているなど、カーテンレール自体を見せるデザイン性の高いものです。
また、レースカーテンと2重で設置するWカーテンレールもあります。

フックに掛ける部分の吊るす元となる、カーテン自体のデザインも色々あります。ヒダを2つ3つと寄せたもの。ヒダを取らないフラットなもの。さらに、装飾性のレールに使われるはと目状のタイプなど。
カーテンのバランスと呼ばれる上飾りは、ストレートやギャザー、箱ヒダ、さらにゴージャスなスワッグなど、窓もカーテン一つで、多彩な表情が演出できます。
このほか、端飾りのトリム、カーテンを束ねておくタッセルなども、カーテンまわりに加わります。
カーテンレール(ランナー)とカーテンを取り付けるフックには、Aフック(天井付け)、Bフック(正面付け)(ランナーより高い位置にカーテン吊元が出る)、ハトメリングの3種類があります。

では、カーテン選びを始める前に、カーテンサイズの基本的なはかり方を知っておきましょう。
・カーテンの仕上がり幅=カーテンレールの幅×1.03~1.05
・同じく腰窓の高さ=カーテンレールの下端から窓枠の下端までの高さ(カン下)+15㎝~20㎝
同じく掃き出し窓の高さ=カーテンレールの下端から床までの高さ(カン下)-1㎝~2㎝
※Wカーテンにする場合の窓側のレースカーテンの高さは、1㎝短くします。
既製のカーテンを選ぶ際のカーテンの総丈は、Aフックの場合+1㎝、Bフックの場合+4㎝が目安です。

部屋別カーテン選び

部屋別のカーテン選びのポイントを見ていきましょう。

・リビング
リビングで昼間も過ごす時間が長いのであれば、遮光性や遮熱性がある方が経済的でしょう。防犯面から夜は室内の灯りに映し出されないように影を通さないタイプがいいですね。
家族が集まって、くつろぐ場所なので色は、ベージュ系の落ち着く色合いが無難です。フローリングや壁の色にあわせると、広く感じられます。明るい雰囲気や少しお洒落なインテリアをと考えるなら、カーテンの色を部屋のアクセントカラーにしてみるのも素敵です。ブルーやグリーン、ピンクなど。その際には、ソファやクッションと色をあわせると、カーテンだけが浮いてしまうということのない、まとまりのあるお部屋の雰囲気が保てます。カラーだけでなく、ヒダやギャザーを取り入れたり、レールやバランスなど装飾性にもこだわってみたりして、豪華さも演出したいですね。

・洋室・寝室
寝室などには、安眠のために防音・遮音効果の高いものが喜ばれそうです。落ち着けるアースカラーを基本に、ブルー系やグリーン系が就寝前の気持ちをリラックスさせてくれるでしょう。
カーテンの色が暗いと部屋を狭く感じさせますし、反対に鮮やか過ぎると圧迫感を感じる場合があります。お部屋の広さも考慮してカラー選びをします。
また、厚手のタイプにすると、保温性や防音性、遮光性の効果も期待できます。その際には、腰窓でも天井から床までの高さのあるカーテンにするとより効果が大きいです。

・子ども部屋
お子さんの好きな色柄でコーディネートしてあげましょう。年齢によって趣味や好みも変化しがちです。幼児から小学生、小学生から受験期へと、ちょうどカーテンの劣化や付け替え時期とも重なりそうです。受験期などには、気持ちが落ち着いて、集中できる淡い青や緑などがいいでしょう。

・和室
障子の趣を醸し出す和紙素材のシェードやスクリーン、木調のブラインドなどは、琉球畳などのモダンな和室との相性もぴったり。シェードやブラインドの種類も豊富なので、和室のアクセントになる色を選んだり、柄で遊んだりと、アクセントクロスにするには少し躊躇するという方も、シェードやブラインドなら思い切ったインテリアが楽しめますね。