1. 翠鳥園遺跡(すいちょうえんいせき)
翠鳥園遺跡公園――目を引く卵型のモニュメント
まず、卵型の巨大なモニュメントが気になる「翠鳥園遺跡公園(すいちょうえんいせきこうえん)」をご紹介しましょう。
翠鳥園遺跡は、石器づくりのアトリエで、1992年の発掘調査で2万年前のままの姿で発見されました。遺跡からは30カ所以上の石器づくりの跡と、サヌカイトと言われるガラスのように鋭く割れる加工しやすい石でできた石器や、石のかけらが約2万点もみつかったそうです。
1998年にこの遺跡を公園として整備。見学テラス、学習解説施設の映像や展示などによって2万年前の様子が紹介されています。
初めに紹介した入口の卵型のモニュメントは、石器を作るために打ち割られたサヌカイトの石を表したものです。
アクセス/近鉄南大阪線・長野線「古市」駅下車 西へ徒歩約15分
2. 河内ワイン館
河内ワイン館――地元の葡萄でできたワインを五感で味わうひととき
葡萄栽培が盛んな羽曳野市。羽曳野の葡萄デラウエアをはじめ河内産の葡萄から作られたワインの製造販売を行っている「河内ワイン」。これらのワインの試飲ができるほか、河内ワインの製造工程やワイナリーの見学ができます。
お気に入りのワインをみつけて、オリジナルラベルを作ることも可能なので、プレゼントや自分だけのワインボトルを記念に。
また、直営レストランでは、美味しいワインとお料理が味わえます。
アクセス/近鉄南大阪線「駒ヶ谷駅」より徒歩約8分
3. グレープヒルスポーツ公園
グレープヒルスポーツ公園――お子さんとバーベキューやキャンプ体験を気軽に
葡萄畑に囲まれた丘にあるグレープヒルスポーツ公園には、野球のできる多目的グラウンド、ジョギングロード、キャンプやバーベキューが楽しめる「ふれ愛広場」(※)、「大谷古墳公園」、「駒ヶ谷テニスコート」などがあります。
「ふれ愛広場」のバーベキューサイトは、芝生敷きで電源サイトや炊事場、遊具などの設備が整っているので、お子さんと一緒にキャンプをするのも快適でしょう。さらにテントなどのキャンプ用具の貸し出しも行っているので、初心者のキャンプ体験も気軽にできそうですね。
※バーベキューサイト/羽曳野市在住、在勤、在学の方:2時間510円、宿泊キャンプ1540円、左記以外の方はそれぞれ2倍の額。
アクセス/近鉄南大阪線「駒ヶ谷駅」より徒歩17分
4. 道の駅しらとりの郷
道の駅しらとりの郷――自然の中で遊んで、お土産は地元の新鮮農産物を
道の駅「しらとりの郷・羽曳野」は、南阪奈道路側道(主要地方道美原太子線)沿いにあります。道路利用者の休憩所としてはもちろん、芝生広場やサクラ並木、ちびっこ広場、バーベキュー広場などの野外活動広場が設けられていて、ここに来ることを目的に、のんびりと過ごされている光景も見られ、微笑ましいです。
さらに、地域の特産品や加工品の「はびきのうどん」、タルトの「大阪いちじく」の他、無花果のジャムや梅酒、焼き立てパンなどを販売する施設「タケル館」、そして旬の野菜や果物、四季折々の草花など地元の新鮮な農産物の直売所「あすかてくるで」も併設。自然の中で過ごした後に、お土産を選ぶのも楽しいですね。
お隣の「羽曳野市立健康ふれあいの郷」は、小学生以下のお子さんから楽しめる芝生敷きのグラウンド・ゴルフ場で、夏季期間は一部を水遊びができる水と緑のキッズパークとして開放しています。
アクセス/
<大阪方面>○近畿自動車道→美原JCT→美原東IC→側道を東へ約1km
<奈良方面より>○南阪奈道→羽曳野IC→側道を西へ約1km
5. 長尾街道
長尾街道――古の時代から今も、気軽な散策コース
国内第2位の大きな応神天皇陵古墳があり、ヤマトタケルノミコトが没後、白鳥となって舞い降りたという「白鳥伝説」に由来する羽曳野市は、歴史ある佇まいを今に感じさせてくれます。
長尾街道は、古の時代から人々の生活道路として活気ある表情が見られた街道です。長尾街道から路地に入った「吉村家住宅」は、桃山時代の数寄屋風の書院造りの建築様式が見られる豪農の住まいで、民家で初めて国宝に指定された後、1950年には改めて重要文化財に指定されました。豊臣秀吉により再興された「明教寺」や八日戎で賑わいを見せる「大津神社」など、歴史ある佇まいが感じられます。
一方、周辺にはガラス工房、老舗洋菓子店や地元の野菜を使ったイタリアンなど、個性的なお店が点在。今も昔も人々の往来で賑わいをみせています。
アクセス/(「吉村家住宅」へは)近鉄南大阪線「高鷲」駅徒歩15分