冬の洗濯動線

洗濯機と干し場の連続性で動線を考える

天候や時間などが気になる洗濯物干し。まだ、日差しがたっぷりとある暖かい季節はいいですが、冬場の洗濯はストレスが大きいですね。洗濯の回数も量も増す元気盛りのお子さんがいれば、なおの事。
まず、全自動洗濯機や乾燥機を利用される場合を除いて、外に出て干すのは寒いし冷たいしといった体感的な問題。さらに、日照時間が短く、乾きにくいといった問題がありますね。
そこで、家を新築したりリフォームをしたりといった格好の機会には、洗濯動線も考えてみましょう。

洗濯動線は、同じフロアであるとか、一直線であるとか、洗濯機と干し場が連続していることが理想的です。さらに、洗濯物を干し場から取り入れて、たたんだり収納したりするまでを一連の流れに、できるだけ短い距離で考えるのが望ましいでしょう。

家干しをする場所を考える

洗濯物を干せる屋外の場所は、庭、バルコニー・ベランダですね。ベランダ・バルコニーに屋根や可動式のオーニングを設けておくと、少しの雨でも慌てなくてすみます。
サンルームがあれば、日差しをいっぱい取り入れられて、しかも雨・風の影響も受けません。洗濯物を干さない時は、外と内を結ぶセミオープンなリビングとして、日向ぼっこや団らんに活用できます。
家の中に干す時は、浴室や使っていない部屋、廊下などを思い起こしますが、例えば、洗面室を広く設けて、物干しスペースも兼ねるとか、洗面室・浴室の続きに家事室兼用の物干し場や洗濯機置き場のあるランドリースペースを設けておくようにすると、洗濯動線もスムーズで快適です。ランドリースペースには換気扇はもちろんの事、昇降式の室内物干しやハンガーパイプなどを設置しておくと便利ですね。
吹き抜けに面した2階の廊下があれば、そこも洗濯物干場に活用できます。吹き抜けには上部に窓を設けられる場合が多いので、日差しもあって、シーリングファンが設置されてあれば、空気の流れもあるでしょう。
洗濯物の湿度が気になる場合は、衣類乾燥機能付きや除湿機能付きの空気清浄器や、サーキュレーターを利用します。

洗濯する時間から洗濯動線を考える

機能的に洗濯をするなら、早朝に洗濯が終わるようにタイマーをかけておいて、朝干すのがスムーズですね。
しかし、振動や騒音から、洗濯機を動かす時間にも配慮が必要でしょう。
集合住宅の場合、お隣や上下階など隣接する住戸への影響が気になりますし、あらかじめ制約がある場合もあります。
一戸建てなら、ご家族の就寝時間がまちまちなど生活サイクルを考えて、洗濯機置き場を個室や寝室から離れた場所にするなどの検討が必要になるかもしれません。