子どもの携帯の所有率は年々増加。小学生で半数
携帯電話・スマートフォンは、今や生活必需品といえるのではないでしょうか。それだけに、お子さんにいつから持たせるのがいいのか、親としては思案させられますね。
今や、小学生の5割以上が携帯電話・スマートフォンを所有。中学生になると6割以上になります。さらに、携帯電話よりスマートフォンの所有が年々増加し、小学生で3割、中学生で5割がスマートフォンを利用しているとのことです。(※1)
日常生活の場面で、手放せないツール。便利であることは十分に承知しているものの、危険もいっぱい。お子さんに携帯電話を持たせる場合、何に注意すればよいのでしょうか。
※1:内閣府「平成29年度青少年のインターネット利用環境実態調査」より
お子さんが持っていると色々な場面で便利
お子さんが携帯電話・スマートフォン(以下、携帯)を持っているとよい点は、どんな場面でしょう。
保護者が働いていたり、お子さんが塾や習い事へ通っていたりと、家族それぞれが忙しい中、いつでも連絡がとれるのが携帯の便利なところです。直接会話したり、SNSで気軽にコミュニケーションがとれるので、お迎えの急な予定変更や言葉では伝えにくいこともメッセージで伝えたりできるメリットがあります。また、災害や事故などを耳にしたときにお子さんの声が聞けたり、GPS機能の利用でお子さんの居場所や行動が把握できたりすると、安心しますね。
インターネットでわからないことが、すぐに調べられ、そうしたインターネット環境やシステムへの理解や興味が養われる点も今の時代には、大切なことですね。
一方、動画やSNS、ゲームなどで長時間携帯に費やし続けることによる、身体や学力への影響、さらに昨今いわれている会話能力や対面時の対応力の低下などがデメリットとして気がかりです。
保護者も理解を深めて一緒にルールづくり
携帯には様々なリスクがあります。個人情報の流出、出会い系サイトなど、子どもといえども匿名性のリスクを覆います。
危険やデメリットに子どもたちが遭わないように、携帯を持たせる際には保護者も理解を深めて、有害なサイトへのアクセスを制限するフィルタリングをかけたり、アプリの利用制限、時間制限をするなど用意されている機能を知って、対応しましょう。携帯のキャリアから、格安でいろいろな利用制限がかけられる子ども向け携帯も用意されています。
さらに、たとえば以下のようなルールを相談の上決めておきます。
・トラブルを招かないように、危険な情報や罠があることも理解して、安全に利用するための方法を積極的に学ぶ
・誰かと知り合いになったら、保護者と共有する
・自分や家族、友人などの他者を特定できる情報を公開しない
・記憶のない請求書やメール、着信など不安なことや困ったことがあればすぐに保護者に相談する
・発信した内容は、記録に残り、多くの人が閲覧できるので、誤解を与えたり、不快だと感じさせたりするような表現、誹謗中傷だと感じるような内容を書かないように十分に注意する
・利用の際は大きな声や歩きスマホ、携帯を使ってよい場所かどうかなど周囲の人に不快感や迷惑をかけないように気を配る。また、自分に危険が及ばないようにも十分に注意する
・利用時間や時間帯、費用、利用の仕方など保護者と決めたルールを守る
携帯のメリット・デメリット、危険なリスクなどをお子さんと話し合って、保護者も一緒に理解し、判断するようにしましょう。