大阪天神祭

天神祭の歴史

大阪天満宮に神様が最初にまつられた翌年の951年、大川に神鉾を流し、下流の漂着地にその年限りの御旅所(おたびしょ・祭礼の折に神が休憩される場所、または目的地)で「鉾流神事(ほこながししんじ)」が行われ、これ以降、年に一度、神様は御旅所に渡御(とぎょ・神様がお出かけになる事)されることに。天神祭は、この渡御をよろこんだ地元民が、お供の行列を仕立てたのが始まりです。
渡御の列は、陸路で氏地を巡った後(陸渡御)、船に乗換えて船路(船渡御)を御旅所に向かいます。
当初の天神祭は、地域の祭礼でしたが、江戸時代になると全国に知れ渡りました。
戦後になると、船渡御は大川を上流に向かうコースに変更され、現在は天神橋付近から船渡御の船列が上流に向かい、飛翔橋付近から「奉拝船(ほうはいせん)」の列が下流に向かいます。

日本の三大祭。天神祭の宵宮

東京の神田祭、京都の祇園祭と並ぶ日本の三大祭りのひとつの天神祭は、菅原道真が祀られている大阪天満宮を中心に、毎年7月24日に宵宮、7月25日に本宮が行われます。
7月24日の朝、宵宮祭からこの日の神事が始まります。氏地を巡りながら、見事な舞を壮大な人数で披露してくれる獅子舞、催太鼓や地車囃子など大地から響くような音と人々の熱気に、お祭り気分が盛り上がります。

・宵宮7月24日タイムスケジュール
7:45 宵宮祭 天満宮出発
8:50 堂島川にて鉾流神事
16:00 催太鼓(氏地巡行~宮入り)
18:30 獅子舞
終日 地車囃子

7月25日、本宮は陸渡御からクライマックスへ

15:30、勇壮な催太鼓に導かれて、地車や獅子舞など約3000人の陸渡御が天満宮表門をスタート。御堂筋を南下し、中央公会堂を経て、中之島公園を東へ。天神橋北詰めで船渡御のための乗船を開始します。
18:00、陸渡御の一団が船団を組んで、大川を北上。飛翔橋の先でUターン。この間、奉納花火が打ち上げられ、どんどこ船が水上を漕ぎまわってムードを盛り上げます。
船上では、荘厳な神事の「船上祭」や神楽、伝統芸能が上演され、水上を舞台に火と水、光と影が渾然一体となった夏の夜の祭典が繰り広げられます。

・奉納花火
7月25日の本宮のクライマックスは、約3000発とも5000発ともいわれる「奉納花火」でしょう。神様に喜んでいただくために、夜空と川面に華麗な光の花を咲かせます
見物には、JR桜ノ宮駅近くの屋台で賑わう桜宮公園中央広場周辺、桜宮橋北側が人気のスポットです。
資料:公益財団法人大阪観光局発行「大阪天満宮天神祭 陸渡御・船渡御ガイド」

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