入浴タイムは癒しのひととき
秋の深まりとともに、入浴剤のCMが増えたりして、冷えた身体にお風呂の温もりがうれしい季節。日本人のお風呂好きは有名ですね。
キッチン・バス工業会では、Kitchen・ BathのKとBがアルファベットの11番目と2番目であることから由来して11月2日をキッチン・バスの日として制定しています。
ある調査によれば、日本人の4人に3人が「お風呂が好き」と言い、「毎日入浴する」と答えているそうです。さらに、入浴時間の1位は15分~30分で、約4割の人が回答しています。次いで多いのが30分~45分。中には5分以下という人や、1時間以上かけるという人など、様々です。
半身浴をして、汗をかいて爽快感を楽しまれている方もいるでしょう。多彩な温浴施設のあるスーパー銭湯や、渓谷や山並みの景色を入浴しながら楽しめる観光地の露天風呂など、趣向を凝らした入浴施設は相変わらずの人気です。
このように、単に身体を清潔に保つということにとどまらず、リラックスや癒しの場として、さらに近年は健康志向から健康増進や美容のために、バスルームを利用されるようになってきました。
入浴タイムを楽しませてくれる多彩な機能
浴室には、在来工法とユニットバスルームがありますが、集合住宅ではほぼすべてが、一戸建てでも約60%がユニットバスルームだそうです。在来工法の浴室に比べてユニットバスルームは防水工事が不要で、工期も短く、カタログで完成品を確認できるメリットがあります。反対に在来工法は、広さもデザインも自在で、ヒノキ風呂など規格品にない高級感を醸しだせます。
近年の機能の充実ぶりは目覚ましく、追い炊きや浴室暖房・乾燥・予備暖房、といった一般的なもののほか、ミストサウナ、ジェットバス、浴室テレビ、防水スピーカー、打たせ湯や肩湯といったように、癒しやリラックス効果としての機能が増えています。筆者は夕立のような大きな水滴が勢いよく降り注ぐレインシャワーの爽快感を体験して以来、欲しいアイテムです。
家族の入浴時間がバラバラであるようなファミリーには追い炊き機能が重宝ですね。また、冬場のヒートショックから守るために、入浴前に浴室を暖めておける予備暖房機能などは注目できます。
スタイルも千差万別に変化したキッチン
キッチンの語源は、ラテン語のco-quina(火を使うところ)、古来語ではcycene(クチーナ)で、これらが転じてキッチンとなったといわれています。
現在のシンクのあるキッチンが登場するのは、戦後で、さらに高度経済成長とともに公営住宅向けに開発されたものが現在のキッチンの基礎となっているようです。
キッチンのスタイルも機能も華やかに変遷してきましたね。
ガスコンロの置き型から、コンロや食器洗い乾燥機などが組み込まれたシステムキッチンに。収納スペースも綿密に設けられ、キッチンがずいぶんすっきりとしたスペースになってきました。
食がコミュニケーションのポイントになると、キッチンも単に料理をする場所から交流の要に位置付けられるようになり、対面型やアイランド型など、リビングダイニングと一体として考えられ、人が集い囲む場所としてのデザインが取り入れられています。
11月2日はキッチン・バスの日とあって、ショールームを見学して、最新のキッチンやバスルームに触れてみるのも楽しいですよ。
※参照資料:キッチン・バス工業会