階段周りの有効活用

多彩な使い方が可能な階段下空間

一戸建ての階段のスペースは、一般的に1.5畳から2畳位必要だそうです。一直線のI型タイプの階段なら階段下に2畳ほどの空間があることになるので、上手に活用できればうれしいですね。

まず、廊下に設けられた階段下のスペースで見られるのが、トイレ空間としての間取りです。天井の傾斜がきつくなる奥は便座の位置なので、少しぐらいなら天井の低さも我慢できますね。
階段の形状やスペースにもよりますが、広めの空間がとれる階段下スペースならば、デスクを置いてパソコンコーナーやスタディスペースとしても、壁に囲まれた広くない空間は、かえって集中できそうです。
リビングのオープン階段ならば、階段下はそのままリビング空間として使えるので、テレビはもちろんアップライトピアノや電子オルガンといった楽器を置いたり、子どもキッチンや棚を置いたりしてお子さんの遊び場や秘密基地としても使えます。

2階の踊り場は多目的スペースに活用も可能

2階の廊下、階段の手すりにもなる薄い壁は、掘りこんでニッチに。文庫本の本棚や絵本のラックとしても活用できて、本に目が止まる機会も増えそうです。
踊り場を広く設けて、多目的空間として利用することも考えられます。デスクを置いたり、カウンターを造り付けたりして、テレワークにも活用できる書斎や勉強スペース、本棚を置いてファミリースペース、趣味コーナーとして、ベンチを窓辺に造り付けてヌックコーナーになど、セミオープンな空間として個室では得られない家族の温もりが感じられる、心地よい+αの空間づくりができます。
スキップ階段や折れ上げ階段の途中の踊り場では、お子さんの絵や写真、好きな小物を飾ってギャラリーとして使えば、上り下りの際に目を楽しませてくれるでしょう。

スペースにあわせて工夫の収納空間づくり

階段周りの有効活用で見逃せないのが、収納スペースとしての利用でしょう。その場所の高さや広さ、さらに収納するものにあわせて柔軟に組み立てて、収納スペースとしての使いたいですね。
高さに余裕があって奥行もある場合は、収納棚を置いて整理して収納しましょう。その際、詰めすぎないで、奥まで人が通れるスペースを確保しておくことがポイントです。
さらに、玄関付近ではハンガー用の突っ張り棒を設置して、コート掛けスペースとして使えば、玄関もすっきり。花粉やほこりを家の中まで持ち込まずに済むのでは。
高さがあまりない場合には、食品や飲料水のストック、トイレットペーパーなどの収納にキャスター付きワゴンを活用すれば、出し入れもスムーズでしょう。ペットの居場所やお掃除ロボットの基地に利用されていたりもします。
小さなスペースでも工夫次第で、使い勝手のよい空間に代わりそうですね。