今が旬な春いちご

食べている部分は果実ではなかった!

今では、ハウス栽培などによって、年中見かけるいちご。クリスマスケーキやショートケーキにも欠かせません。でも、いちごの旬は、3月~4月くらいの春です。この時期のいちごは比較的安価で、甘くておいしいです。

いちごとして、私たちが食べている部分は、果実ではないことをご存じでしょうか。
花托(かたく)といって、茎の先端の雌しべの土台に当たるそうです。果実は、いちごの表面に付いているブツブツとした部分で、一粒に200個~300個の果実が集まっています。
さらに、もう一ついちごのトリビアを。一般的にはいちごは果物として売られていますが、日本では農業上の分類では野菜になるそうです。
いちごの栄養価は、疲労回復の効果が期待されるビタミンC、アミノ酸、赤い色はポリフェノールの一種で抗酸化作用があるとされるアントシアニンで、パクパクと食べやすいのも魅力といえるでしょう。

赤いだけじゃない。毎年新しい品種が誕生!

青果店やスーパーに行けば、いろいろな種類のいちごが並んでいます。
いちごは、品種改良が進められていて、毎年新しい品種が生まれているそうです。
新しいいちごに加えて、「女峰」「とよのか」「とちおとめ」「さちのか」など、おなじみの品種にも出会えます。
「女峰(にょほう)」は、関東を中心に栽培され、果実は円錐形で、甘味と酸味のバランスがよく果肉がしっかりしているのが特長です。
九州地方を中心に栽培されている「とよのか」は、いちご特有の甘い香りが強いといわれています。
「さちのか」は、出荷数も多く私たちにもなじみ深い品種。酸味が穏やかで、甘みとのバランスもほどよくビタミンCも豊富です。
そして、最近話題になっている白いいちご。赤くするアントシアニンが合成されにくく品種改良されて、色々な白いいちごが誕生しています。まだ高価ないちごで、気軽にパクパクとお口入れることはできなそうですが、赤と白のコントラストは盛り付けたときに、可愛い表情を演出してくれます。