隅のほこりの正体
普段のお掃除のローテーションで、見過ごしているところ、気にしていないところをよく見ると、ホコリがたまっていたり、なんとなく拭いてみたら汚れがついたりして、改めて気がつく場所に家の隅があります。
家の隅のほこりは、繊維や紙のくず、外から入ってくる砂塵や花粉、ダニの死骸などが混じったものです。特に冬場は、寝具や衣類、クッションなどの繊維がウールなど厚手の生地になるので、一段と家の中のほこりが増すように思います。さらに、ティッシュや新聞紙、本などからの紙のほこりも空気の流れにあおられて家の隅にたまりやすいでしょう。
ほこりが溜まる隅の場所
掃除機をかけていても見過ごしがちなほこりの場所は、部屋の角、イスやテーブルの足元や家具やテレビの裏、幅木や周り縁、家具や建具の扉の框部分、コンセントの差し込み口などではないでしょうか。
部屋の角は、風や人の動きでたまっていきがちです。移動しない家具の足元も、掃除機では小回りが利かずに見逃してしまっています。テレビの裏などは、ほこりの多さに驚かされたりします。幅木や天井の周り縁、家具の框の上などは、幅が狭くて、こんなところにほこりはたまらないだろうと思っていても、意外とのっています。家具で隠れていたりして見づらくなっているコンセントの差込口に気付かないうちにほこりが溜まり、湿度がそこに加わると発火の恐れもあって危険だといわれています。
乾拭きが基本
家の隅のこういったほこりは、高い所から低い所へ、一定方向に乾いた布で拭き取るのが基本です。静電気に付きやすいので、市販のドライシートやマイクロファイバー素材のモップなどを使うのもよいでしょう。また、風に舞いやすいので、窓は閉めて、掃除機を使う前にするのがおすすめです。
タオルなどの布で乾拭きする際には、汚れた面で二度拭しないよう一定方向に拭いたら、拭く面を新しくするようにします。
天井の周り縁や冷蔵庫や洗濯機の底など手の届かない・入らない箇所は、100円均一ショップやホームセンターなどで市販されている伸びるモップや隙間用のモップとお掃除シートを利用すると便利そうです。
汚れていないと思っても、拭いてみると案外ホコリが溜まっているものです。3カ月に1度くらいの割合で、家の隅のホコリのお掃除を試みてみましょう。