いよいよ改元 元号のあれこれ

ついに発表、新元号は「令和」。Rの時代に
元号の豆知識をご紹介

2016年天皇が生前退位の意向を示されてから、新元号が2019年4月1日に「令和(れいわ)」と発表され、248番目の元号が決まりました。施行は2019年5月1日からとなります。
天皇陛下の生前退位は江戸時代以来約200年ぶりとのことで、新元号や皇室行事などについて、私たちの話題にのぼることも多くあります。そこで、披露したくなる元号の豆知識を探してみました。

そもそも元号って何?
日本の最古の元号は「大化」

元号の元は「はじめ」の意で、年号ともいい、中国の漢の時代から使用され始めたといわれています。次第に近隣諸国に使用がひろまりました。その後、中国では、清朝最後の皇帝・愛新覚羅 溥儀時代の「宣統」以降、元号は廃止されています。
現在世界中で元号を使っているのは日本だけです。
日本の最古の元号は、645年に制定された「大化」です。かつては、天災や事変、即位などによって改元されてきましたが、明治以降一世一元とされました。現在は、昭和54年(1979年)に制定された元号法により、皇位の継承があった場合に限り、元号を改めると規定されています。この度の改元は、皇室典範特例法として平成29年6月9日に成立されたものです。あわせて国民の祝日である天皇誕生日も12月23日から2月23日に改められました。

最長の元号は、昭和の64年

大化から現在までの1300年以上にわたり247の元号が使われてきました。なかでも「昭和」の64年というのは、もっとも長く続いた年号です。次に「明治」が1868年から1912年までの45年間、「応永」が1394年から1428年の35年間でした。もっとも短かったのは、鎌倉時代の「暦仁」で74日だそうです。
今まで元号に使われた漢字は、重複を除くと意外と少ない72種類。そのなかでも20回以上使われた永・元・天・治・応などを筆頭に、21種類は10回以上繰り返し使われてきました。一方、昭和の「昭」や平成の「成」は、初めて使われました。そして、令和の「令」も初、「和」は20回目となります。

はじめて日本の古典に由来
一人一人が大きく花を咲かせられるよう願いを込めて

選定にあたって、漢字2文字で書きやすく、読みやすいもので一般に広く使われていないものといった要件が掲げられていました。発表されました「令和」は、現存する日本最古の歌集・万葉集の梅の花の歌の序文の「時に、初春(しょしゅん)の令月(れいげつ)にして、気淑(きよ)く風和(やはら)ぎ・・・」からの典拠となります。
今までは中国の古典からされていたので、日本の古典からの引用は初めてのことです。
令月とは、「何を行うにも良い月、めでたい月」といった意味。安倍首相は談話の中で「令和」には「厳しい寒さの後に春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように、明日への希望と共にそれぞれの花を大きく咲かせることができる、そうした日本でありたいとの願いを込めて決定した」と話されています。

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