窓を活かした部屋づくり

開口部の大きな掃き出し窓と腰窓

窓には、風景や光と風を部屋に届ける働きがあります。窓があるから風景を眺めてリフレッシュしたり空模様がわかったり、部屋が明るくなったり、換気ができたりしますよね。窓は部屋の大切な要素です。それだけに、窓の大きさや性能をできるだけ維持する部屋づくりをしたいと思います。

住宅で一般的にみられる高さのある大きな窓には、バルコニーへ出られるなど窓の下が床まである掃き出し窓と、腰くらいまでの高さの腰高窓と呼ばれるものがあります。さらに、開き方によって左右にスライドさせられる引き違いや片方だけスライドさせる片開き、はめ込んで開かないFIX窓(はめ込み窓)、壁から外側に張り出した出窓、機能性がポイントの高窓・地窓、滑り出し窓やルーバー窓など、窓の種類は沢山あります。

掃き出し窓はその大きさを活かす部屋づくりを

窓を活かしたインテリアを考えるには、壁の面積を大きく占める掃き出し窓から考えてみましょう。
掃き出し窓は、庭やバルコニーへなど窓の外に出られる大きな窓なので、光や風を取り入れる面積も大きいという特長があります。その用途を壊さないように部屋づくりを考えると、掃き出し窓の前には何も置かずに済ませられればいいですね。それでも、配置を考えるならば、採光・通風を遮らないようにデスクやテーブルを出入りのスペースを確保するために垂直に置くのが理想的といえます。部屋のコーナーの壁には、できるだけ掃き出し窓の開口部を遮らない、本棚のような壁幅に納まる薄い収納棚を置くぐらいにしてはいかがでしょうか。
バルコニーに面してなど一面に掃き出し窓が2か所あるような場合、掃き出し窓と掃き出し窓の間に壁面があれば、チェストや額などで演出を。部屋のアクセントとしてインテリアが楽しめそうです。

腰高窓との調和を考えた部屋づくりを

腰高窓は、床から窓の下迄の壁を活かして、家具をレイアウトするのが良いでしょう。
腰高窓に向かって座るようにデスクを置くと、外や空の景色が見られて気分転換になります。ソファを置く場合は、窓を背にして置くと、スペースが有効に使えてすっきりと落ち着いた感じです。収納家具を置く場合も、腰高窓の枠の下までに配置すると、目線も低くなって、圧迫感が抑えられます。
出窓は、床板部分を棚として利用できます。収納棚として使うことも可能ですが、小物を飾る場合には外から見られることを意識して、外に向かって小物を飾ると、道行く人の目を和ませられるでしょう。
滑り出し窓やルーバー窓などは、主に換気を目的とした箇所に設けられるので、窓枠に小物を置いたりすると風で倒れるかもしれません。窓に貼れるシールやウォールステッカー・フィルムなどで、可愛くアクセントをつけることができます。遮光性などの機能をプラスしたタイプもあります。

部屋の印象を大きく左右するカーテン・ブラインド

部屋に届く光と風や景観を豊かに演出してくれるのが、カーテン類でしょう。風にやさしく揺れて壁面と親和性のあるレースのカーテンや、壁に映えて部屋のアクセントになる色柄のファブリックなど、カーテンは選ぶのも楽しみですね。
外部からの視線を遮って、通風・採光がはかれるブラインドや縦型ブラインド(バーチカルブラインド)などは、部屋をおしゃれにセンスアップさせてくれます。
窓を活かした部屋づくりのポイントは、外と内を繋げてくれる窓の大きさをそこなわないように、そして窓もインテリアの一部としてとらえた部屋づくりを考えましょう。