在来工法とツーバイフォー工法、それぞれの違いやメリット

柱で建てるか?壁で建てるか?

一戸建ての家の構造として、在来工法(在来軸組工法)やツーバイフォー工法(枠組壁工法)と言った名称を聞かれた事があるでしょう。新築持家一戸建て着工件数の在来軸組工法と枠組壁工法のそれぞれの工法別シェアは、在来軸組工法が約7割をしめ、枠組壁工法が1割前後(※1)と、圧倒的に在来軸組工法の件数が多いそうです。

ここでは、木造という視点から簡単に在来工法とツーバーフォー工法の違いをご紹介しましょう。

「在来工法」は、日本の民家などの建物で昔から見られる造り方で、柱で構成される事から在来軸組工法とも称されています。
簡単に工程を見てみましょう。基礎・土台をつくり、柱を建てて、梁を架け、屋根をかけ、筋交いを設けて、内外装の仕上げをして造ります。

これに対して、ツーバイフォー工法は、北米で生まれ、欧米で発達した工法。2インチ×4インチ(実際の製材後は4㎝×9㎝)を枠材の基本として、合板を貼りパネルを作って、これを床や壁にして家を造り上げます。壁パネルと床パネルが骨組みとなるのが、枠組壁式工法です。
基礎工事、1階床枠組・壁枠組、2階床枠組・壁枠組、屋根、内外装の仕上げと下から上へ積み上げていく手順です。
次にそれぞれの工法のメリット・デメリットを見てみましょう。

※1(国土交通省「建築着工統計調査報告」2015年度(月次データー)をもとにした「住宅金融支援機構 持家 新築住宅着工戸数における工法別シェア(2009年1月~2015年12月データーより)

伝統的な在来軸組工法は、敷地形状や間取りに自由度が高い工法

高温多湿の日本の気候に適している木造という調湿性からみると、在来軸組工法・枠組壁式工法どちらも木造です。よって、木材の腐朽や白アリ対策が必要という点からは同様です。ただ、建築中に床が濡れるので雨が心配という場合には、在来軸組工法は早い時期に屋根を架けるので、建築のシーズンによっては、メリットといえるでしょう。だが、枠組壁式工法もシートをかけるなど、天候への対策をそれぞれ十分とられれば無用の心配となるはずです。

在来軸組工法は見知ったデザインで馴染みがあり、屋根形状や間取りなど設計の自由度が高いです。敷地が狭い場合や、変形敷地である場合などでも柔軟に対応できます。気候や狭い国土など日本の厳しい条件下にあって多くの実績がある所以です。さらに、将来のリフォームも容易である。施工可能な工務店が多く、経験に富む職人がいる点も魅力でしょう。

一方デメリットとして考えられているのが、職人の技量による質のばらつき。しかし、この点においても、かつては職人が現場で行っていた木材と木材の接合部分の複雑な形づくりも、プレカット工場で均一な加工を施した後に、現場へ運んで組み立てるようになってきており、ばらつきも解消されてきています。

耐震性について懸念されるかもしれないが、現在の建築基準法に従って建てられており、様々な耐震設計が採用されていたりするので、在来工法(在来軸組工法)やツーバイフォー工法(枠組壁工法)両者の工法だけを比べてどちらが勝るとは一概に言えないでしょう。

手間やコストが抑えられ工期も短い枠組壁式工法。窓や間取りが制限される場合も

木造枠組壁式工法は、工場などで製作された壁枠や規格化された木材や釘、金物を使用するため、手間やコストが抑えられ、さらに工期も比較的短く、職人の技能差に左右される事も少ない点がメリットと言えます。壁や床といった面で支えるので、耐震性や耐風性にも優れているのが特徴です。

一方、面で支える構造のため、窓を大きくとる事ができない場合があるなど、開口部の大きさや配置の自由度は低いです。同様に、構造に影響を及ぼすので壁を取り払う事ができなかったりするなど、リフォームの際の可変性も制限される場合があります。

木造建築といっても、在来軸組工法や枠組壁式工法それぞれの特徴や建築時期、敷地形状や家族の将来の事なども考えて、家を建てる際、購入する際にじっくりと検討する事が必要と思われます。何から家づくりを始めればいいか、どの構造を選択すればいいかなど、わからない事や、不安も多いはず。まずは、実績豊富な建築会社・工務店に相談されるのが望ましいでしょう。
※参考サイト
https://www.homes.co.jp/cont/buy_kodate/buy_kodate_00010/
http://fr-home.co.jp/usefulread/hikaku/kenchikukouhou-hikaku.html
http://eyefulhome-lph.com/faq/550/

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