秋台風に備えて

日本に影響を与えやすい秋台風

朝晩、熱帯夜から解放されて、少ししのぎやすくなってきたかしらと思った矢先、台風シーズンの到来ですね。
台風は海上の上昇気流によっておこります。秋は、海水が温められているので、夏より秋の方が台風の勢力が強くなる傾向にあるそうです。
さらに、夏に勢力をふるった太平洋高気圧の影響が少なくなり、西から東に吹く偏西風にのって、台風は日本に上陸しやすくなり、移動速度も速くなります。
そのため、太平洋上で発生した台風は、夏の時より急速に日本に影響を与えたりするので、最新の気象情報をこまめにチェックして、早めに対策を打つなど注意が必要です。

普段からの備え

台風が来る前に、備えておきたいポイントを見てみましょう。
よく言われている事ですが、排水溝や雨どいは、掃除を済ませておきたいですね。屋根や塀に補強が必要な箇所がないか、確認しておきましょう。
バルコニーや庭に風で飛ばされそうな物はないですか?バルコニーの物がとんで来て、サッシのガラスを割ることもあります。鉢植えなどは、倒れたりとんだりしないように、室内に入れておくとか、固定するなど早めに準備をしておきましょう。
また、ハザードマップなどで、避難所の場所、経路を確認しておきましょう。

防災グッズは?

地震や水害などの避難時に備えて、防災セットが販売されています。中身は、水、保存食、懐中電灯、ラジオ、USB充電器、アルミのブランケット、ウォータータンク、簡易トイレ、ラップや紙皿、救急セット、軍手、歯ブラシ、マスクなどがリュックにおさまるようになっています。個別にそろえる際に、これら防災グッズの商品構成を参考にされると良いでしょう。さらに、生理用品、普段コンタクトを使用されている方などは眼鏡や老眼鏡、薬なども用意しておきたいですね。お子さんがいる方は、粉ミルクや哺乳瓶なども必要でしょう。
また、せっかく用意した避難グッズがすぐに取り出せないのでは、いざという時に役にたちません。玄関のシューズクロークや上り框横、ベッドのそばなど、すぐに持ち出せる場所に置いておけば、台風の場合だけでなく、地震など万一の時にもいち早く対応できて安心です。

一人一人が身を守る対策をとり、台風が過ぎた後も要注意

台風が近づいて来たら、外出は控えてください。突風に足元をすくわれて倒れたり、排水溝と道路の境が見えなくなっていてはまったり、風で飛ばされてきたものにあたって怪我をすることにもなりかねません。
窓のカーテンは閉めておきましょう。万一、ガラスが割れた時の飛散防止になります。断水に備えて、生活用水の確保、トイレに使うために、浴槽に水を貯めておきます。

防災情報を理解しやすくするために、5段階の「警戒レベル」を用いて伝えられるようになりました。警戒レベル3は、避難に時間の要する高齢者等は、避難。警戒レベル4は、全員避難。警戒レベル5は、すでに災害が発生している状況です。「自らの命は自らが守る」という意識を持ち、自ら避難行動をとる自助の方針が示されています。

避難する時には、ガスの元は閉め、電気のブレーカーは落として、しっかり戸締りをします。暗くなってからの避難は危険を伴うので、明るいうちの早めの避難を心がけましょう。危険があると判断した時は、自宅の上階や、斜面の反対側に移動したり、近くの安全な建物に避難します。
台風が通り過ぎた後や温帯低気圧に変わった後も、強い風が吹いたり、雨が続いたりする場合があるので、十分な注意が必要です。