暑い夏を快適に乗り切ろう!(植物編)

ゴーヤーの遮光カーテンで暑い夏を快適に乗り切ろう!

輻射熱を抑える遮光で涼しく

「暑いですね」と挨拶代わりに交わされる日本の夏。家で少しでも涼しく過ごしたいものですね。部屋を涼しくする方法のひとつに日差しを遮光する方法があります。

夜になっても家の中がむしむしする原因のひとつに、昼間の直射日光が考えられます。
日中の強い日差しによって、屋根や壁の表面温度は60℃~80℃位にまで上がると言われています。この日中に蓄えられた屋根や壁、コンクリートのバルコニーなどの直射日光が輻射熱となって、部屋に広がって温度を上げているようです。

遮光の方法には、「すだれ」「立簾」「サンシェード」「オーニング」、そして「緑のカーテン」などがあります。取り付け・取り外しのしやすさや、見た目の好みなどで、選ばれると良いでしょう。ここでは、電力を使わずに日差しを遮られる省エネルギー・エコロジーの点で注目されていて、加えて実が収穫でき、見た目も涼やかな緑のカーテンをご紹介します。

子どもたちと成長を見守るのも楽しみなツル性の植物

緑のカーテンは、グリーンカーテンとも呼ばれています。アサガオやヘチマなどツル性の植物を植えて、カーテンのように壁面や開口部を覆ったものを言います。緑のカーテンによく用いられるツル性の植物の特長を見てみましょう。

≪ゴーヤー≫

ゴーヤーはニガウリの名前でも知られています。熱帯アジア原産の暑さに強い植物なので、夏の日差しを受けてぐんぐんと成長し、害虫が付きにくく、部屋の中が暗くならない程度の葉の茂り方がちょうど良いなど、緑のカーテンの定番の植物です。

30㎝~50㎝間隔に植えて、水切れをさせないように注意しましょう。ゴーヤーの花は雄花と雌花があって、実をつける雌花は脇芽の子ヅルにたくさん付くので、本葉が7~8枚位伸びてきたら親ヅルを切って、子ヅルを伸ばすようにします。

≪ヘチマ≫

しっかりと遮光が欲しい窓には、葉が折り重なるように茂るヘチマが最適でしょう。実が残って葉が落ちるので、カーテン期間は短いですが、飄々とした実の姿が楽しめます。

≪キュウリ≫

水やりが面倒という場合には、水やりが午前中1回でよいキュウリがおすすめです。夏野菜のキュウリは体温を下げると言われているので、収穫してサラダやピクルス、お漬物など色々と食べる楽しみもあります。

≪アサガオ≫

色々な色の花が楽しめるアサガオも、緑のカーテンとして気軽に楽しめるでしょう。
宿根アサガオは、9月頃に花の最盛期を迎え長く楽しんだ後も、土が凍らなければ、地下の根が翌年も芽を出して緑のカーテンとして活用できます。

植物ならではの冷却効果で一層の涼しさを提供

輻射熱を抑えてくれる緑のカーテン。さらに、冷却効果も大きな魅力です。葉の水分が水蒸気となって、空気中に放出される(蒸散)ときに葉と葉の間の空気の熱が奪われ、温度が下がります。木陰が涼しいのと同じ理由です。外気より低くなった、緑のカーテンの周囲の空気が室内に届くと、一段と涼しく感じられますね。

緑のカーテンを設けることで、外壁の温度上昇を10℃抑えられるという調査結果もあるようです。
日差しを遮る遮光効果と、葉からの蒸散による温度上昇を抑える効果。

この緑のカーテンの効果をより得やすくするのに、カーテンの角度にも配慮しましょう。
南向きの窓や開口部の場合、夏の日差しは高い角度(上方向)から入るので、カーテンは軒下から斜めに張ると、上からの日差しを遮ることができて、日蔭の空間も広く確保でき、より涼しさが得られます。
東向きや西向きの場合は、日差しが斜めから入るので、軒下から垂直に、窓に対して緑のカーテンを平行に張ると効率よく遮光ができます。

花や実の成長具合や、窓辺に落とす葉の揺らぐ影に気持ちが和んで、清々しく思うだけでも、涼しく感じられませんか?

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